2013年06月03日

セメント・同製品製造業における「はさまれ、巻き込まれ」災害の特徴と対策について

以下は厚生労働省による
セメント・同製品製造業における「はさまれ、巻き込まれ」災害分析結果

セメント製品製造業の災害事例.JPG
 ↑ 表は、水産食料品製造業における平成24年9月末時点における速報の労働災害



1)  機械による災害、コンベヤーによる災害

○ 混合機、粉砕機など、機械による災害は全体の約3割。うち約3分の1が機械を止めないまま点検作業等を実施したことによるもの、約12%が機械の近くに被災者がいることに気づかず機械を稼働させた等、機械を操作する際の連絡不備によるものであった。

○ コンベヤーによる災害は全体の約14%。うち約4割が機械を止めないまま点検作業等を実施したことによるものであった。


 対策

 ア 機械の点検、掃除、修理等の作業を行う場合には、機械を止め、確実に停止したことを確認してから作業を行うこと。

 イ 機械を操作する際には、当該機械の近辺に作業者がいる可能性があることに留意し、作業者がいる場合には機械を稼働することを着実に当該作業者に伝達した上で機械を稼働させる等、作業者間の確実な連絡を徹底すること




2)  ミキサー車による災害

○ ミキサー車による災害は全体の約1割。うち4割近くがシュートの取り付け又は収納に際してシュート部分にはさまれた災害であった。
○ また、3割強がドラムを止めないまま点検等作業を行ったことによる災害であった。この中には、ドラムを停止させたつもりで実際は完全に停止してはいなかったために被災した事案も散見された。


 対策

 ア 荷卸しシュートの取り付け、収納の作業に当たっては、シュートの折りたたみ部分やシュートとシュート格納部分との間ではさまれる災害が多いことから、シュートの取り付け、収納に係る安全な作業手順を定める等、シュートによるはさまれ、巻き込まれを防止するための措置を徹底するこ と。

 イ ドラムの点検、掃除、修理等の作業を行う場合には、ドラムを止め、確実に回転が止まったことを確認してから作業を行うこと




3)  クレーンによる災害

○ クレーンによる災害は全体の約1割。うち約4割が玉掛け作業等により被災者が吊り荷の側にいることに気づかずクレーンを稼働させた等、連絡不備による災害であった。


 対策

 ア クレーンを稼働させる際には、吊り荷の近辺に作業者がいる可能性がある旨留意し、作業者がいる場合にはクレーンを稼働することを着実に当該作業者に伝達し、稼働方向に作業者がいないことを確認した上で機械を稼働させる等、安全確認(指指呼称)及び作業者間の確実な連絡を徹底するこ と。

 イ 大きな荷等の誘導は、ロープ等を使用し、作業者に荷からの距離を取らせること




4)  その他

○ 上記のほか、型枠による災害が全体の約1割、製品(半製品含む。以下同じ。)による災害が全体の約1割であった。
○ 型枠による災害のうち約3分の2が型枠の組立や解体(製品の取り出し中含む)における災害であり、約3分の1が型枠の清掃作業中における災害であった。
○ また、製品による災害は、製品の荷卸しやクレーン等での移動中にはさまれる、といった災害が多く見られた。


 対策
 
 ア 型枠を組む際、あるいは型枠から製品を取り出す際などにおいて、型枠の側板等に手などをはさまれるリスクがあるので、側板が動く場所や型枠が閉まる場所など、はさまれが発生するおそれのある場所に手を添える等、不安全な状態での作業は避けること。

 イ 荷積み、荷卸しも含め、製品を動かす際には、製品によりはさまれるリスクがあるので、例えば、円筒形の製品が転がらないように輪止めを使用する、倒れやすい不安定な状態で製品を置かないようにする、といったような、極力製品等にはさまれるリスクを低減した作業方法をとること。

 ウ 現在行っている作業についてのリスクアセスメントを実施すること。特に、機械を使用する作業について、使用する機械等のリスクアセスメントを実施し、その作業におけるリスクを特定し災害防止対策を講じること





(参考)
以上の災害分析の結果は、以下の通知されている。

厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課長から都道府県労働局労働基準部長あて「セメント・同製品製造業における労働災害防止対策の徹底について」(平成24年11月22日基安安発1122第1号)



労務安全情報センター
http://labor.tank.jp
labor100-75.jpg







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